RGBWの独立調光に対応し、多様な色表現を可能にする光ファイバー照明システムです。
LEDおよび光ファイバーに関する設計・製造で培ってきた技術をもとに、安定した動作と扱いやすさを重視した構成となっています。

フルカラー光ファイバー光源の製品特長

四色LEDの独立調光に対応

RGBWそれぞれを個別に制御することで、繊細な色のニュアンスから大胆な演出まで、多彩な発光色を自在に表現できます。

ディスプレイ搭載で状態をひと目で確認

調光状態や設定内容をディスプレイに表示し、現場での操作性を大幅に向上しました。

マイコン制御による高精度な点灯設定

微細な明るさの調整や点灯パターンの管理が可能。シーンに合わせた緻密な光演出を実現します。

高効率集光構造で明るく、低発熱

独自の光学設計により、より強い光を効率的にファイバーへ伝達しながら、発熱を抑える高い信頼性を確保しました。

柔軟な外部制御に対応

LAN、USB、0–5V、ON/OFF入力など、多様なインターフェースに対応。システムへの組み込みや外部機器との連動もスムーズです。

フルカラー光ファイバー光源の定格仕様

型名JOFS24-RGBW-LUA
電源DC24V  専用ACアダプター
消費電力AC100V 1.2A (専用ACアダプター)
LED出力赤100,000 LUX ピーク波長625nm
緑150,000 LUX ピーク波長530nm
青20,000 LUX ピーク波長530nm
白210,000 LUX 色温度約6000K
条件 1m Φ6ファイバーバンドル先端値
LED寿命 時間10000H 以上
本体重量2Kg
外形寸法横幅W 98mm     高さH 120mm   奥行D 181mm 突起含まず
動作温度0~45℃     (但し、8h以上の連続使用は40℃以下)
動作湿度20~85%   (結露不可)
入力端子LAN  TCP,UDP,IPv4
USB  2.0 Standard-B
mini D-Sub15PINメス  別途端子図
使用ファイバーオプター製各種ファイバー 挿入径Φ15 挿入長20mm

フルカラー光ファイバー光源の外観図

フルカラー光ファイバー光源の写真

ビンのアサイン

1R-CH ON/OFF  (TO GND OFF)9EXT5V-W  (DC0~5V IN PUT)
2G-CH ON/OFF  (TO GND OFF)10GND
3B-CH ON/OFF  (TO GND OFF)11NC
4W-CH ON/OFF  (TO GND OFF)12NC
5GND13NC
6EXT5V-R  (DC0~5V IN PUT)14NC
7EXT5V-G  (DC0~5V IN PUT)15GND
8EXT5V-B  (DC0~5V IN PUT)

mini D-Sub15PINを使用しています。

フルカラー光ファイバー光源のLAN制御

フルカラー光ファイバー光源は弊社製品の「LAN制御電源」や、「LANコントローラ」と同様に、LANから制御できます。

制御する時、弊社開発した「LAN電源アプリケーション」またはユーザー独自のプログラムを利用して行うことができます。

フルカラー光ファイバー光源のLAN制御のネットワーク図と通信プロトコル

フルカラー光ファイバー光源はサーバーやPCと同じ位置づけで、LANにおけるネットワーク機器の一つです。

LANケーブルで繋ぎ、LANの環境に合ったIPアドレス、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを設定すると、そのLANにあるネットワーク機器からアクセスできるようになります。

フルカラー光ファイバー光源を検出するために、UDP通信プロトコルのブロードキャストを利用しています。

また、コンピューターからフルカラー光ファイバー光源を制御するために、TCP通信プロトコルを利用しています。

プロトコルポート機能動作
UDP1500Ethernet内にあるフルカラー光ファイバー光源を検出
IP、サブネットマスク、デフォルトゲートウェイを初期設定
TCP任意同じサブネットにあるフルカラー光ファイバー光源の調光出力を制御
フルカラー光ファイバー光源を調光

フルカラー光ファイバー光源を利用するためのセキュリティ制限解除

ウィルス対策ソフトなどのセキュリティ製品が、ネットワーク上のUDP通信とTCP通信を無効にする場合があります。
その場合は、セキュリティ制限を解除する必要があります。
すなわち、本製品で利用しているUDPプロトコルとフルカラー光ファイバー光源所定のポート番号、及び、TCPプロトコルと利用者指定のポート番号を有効にしてください。
セキュリティ製品の設定に詳しくない方は、まず、ウィルス対策ソフトやファイヤーウォールなどのセキュリティ製品を無効にしてください。

フルカラー光ファイバー光源の二つの接続方式LAN/USB

PCを使ってフルカラー光ファイバー光源の初期設定と調光制御を行いますが、PCによってはLAN接続口がない場合もあるので、このフルカラー光ファイバー光源には、LAN接続口に加えて、USB接続口を用意しています。

フルカラー光ファイバー光源の初期設定

ユーザーの利用環境に合わせるため、IPアドレスなどのパラメーターを初期設定します。

フルカラー光ファイバー光源パラメーターの値は下記となります。

特性項目出荷時値利用時値
ネットワーク接続IPアドレス192.168.0.7ユーザー側のLAN環境に合わせて初期設定をする
サブネットマスク255.255.255.0
デフォルトゲートウェイ192.168.0.1
IP取得方式静的IP
TCP通信ポート20108
クライアントポート番号自動取得
TCP同時接続数1固定
シリアル通信シリアルボーレート115200
シリアルパラメータNone/8/1

初期設定する際、弊社が提供する付属アプリケーションを使用します。LAN接続とUSB接続のどちらでも設定可能です。

LANに接続する場合、「LAN電源の初期設定」画面で初期設定を行います。

USBに接続する場合、「LAN電源の初期設定(USB経由)」画面で初期設定を行います。

付属アプリケーションのダウンロードはこちらから。

フルカラー光ファイバー光源の調光制御

フルカラー光ファイバー光源が初期化された後、同じネットワークセグメントのコンピューターからフルカラー光ファイバー光源を調光することができます。調光方法は2つあります。付属アプリケーションを利用する方法と、ユーザーが調光プログラムを作成する方法です。

付属アプリケーションを利用する場合、LAN経由またはUSB経由のどちらでも調光可能です。

付属アプリケーションによるフルカラー光ファイバー光源の調光

「LAN電源・USB電源の出力制御」画面で調光します。

この画面では、LANまたはUSBの選択、チャンネルの選択、調光値の設定や読み取り、点滅制御などが可能です。

フルカラー光ファイバー光源の調光色とチャンネルの対応関係

LAN電源アプリケーションを利用して調光する場合、光源の色とチャンネルの対応関係は以下のようになります。

調光色CH
R1
G2
B3
W4

ユーザー作成プログラムによるフルカラー光ファイバー光源の調光

ユーザーが、下記の「調光制御プロトコル」に従ってオリジナルのプログラムを作成し調光することも可能です。その場合は、本製品付属のサンプルプログラムをご参照ください。

調光制御プロトコル/命令

通信プロトコル:  TCP
通信モード:     Server
通信ポート:     初期設定した通信ポート
IPアドレス:     初期設定したIPアドレス
指令の長さ:     6~22 Byte
送信指令の構成:     ヘッダー(2Byte)+送信コマンド +フッター(2Byte)
受信指令の構成:     ヘッダー(2Byte)+受信コマンド +フッター(2Byte)
ヘッダー:     7E 5A
フッター:     0D 0A
コマンドは、ASIIコードの16進数を利用します。

送信コマンド

コマンド
CH調光値アドレス調光
時間
説明
調光値読取01CH指定チャンネルの調光値を読み取る
調光値出力02CH00-FF指定チャンネルの調光値を出力
マニュアル
調光値読取
03CHマニュアルVRの調光値を読取る
メモリ読取※04CH00-OF指定チャンネルの指定メモリーアドレス調光値を読み取る
メモリ記憶※05CH00-FF00-0F指定チャンネルの指定メモリアドレス調光値を記憶
全メモリ
一括読取※
06CH指定チャンネルの全メモリー調光値を読み取る
全メモリ
一括記憶※
07CH00-FF指定チャンネルの全メモリー調光値(アドレス00-0Fの16個)を記憶する
ストロポ
調光値読取※
08CHストロポ調光値を読取る
ストロポ
調光出力※
09CH00-FF000-3E7ストロポ調光値で調光する
上位バイトと下位バイトが逆に格納する
LED出力 ON0ACH指定チャンネルの出力をONにする
LED出力 OFF0BCH指定チャンネルの出力をOFFにする
調光初期化0C0全チャンネル全記憶値を0(クリア)にする
調光値記憶0DCH00-FF指定チャンネルの調光値を記憶する
調光値出力
と記憶
0ECH00-FF指定チャンネルの調光値を出力し記憶する

※オプション機能です。

受信コマンド

コマンド命令結果CH調光値アドレス調光
時間
説明
調光値読取010CH指定チャンネルの調光値を読み取った
調光値出力020CH00-FF指定チャンネルの調光値を出力した
マニュアル
調光値読取
030CHマニュアルVRの調光値を読み取った
メモリ読取※040CH00-OF指定チャンネルの指定メモリーアドレス調光値を読み取った
メモリ記憶※050CH00-FF00-0F指定チャンネルの指定メモリーアドレス調光値を記憶した
全メモリ
一括読取※
060CH指定チャンネルの全メモリー調光値を読み取った
全メモリ
一括記憶※
070CH00-FF指定チャンネルの全メモリー調光値(アドレス00-0Fの16個)を記憶した
ストロポ調
光値読取※
080CHストロポ調光値を読取った
ストロポ
調光出力※
090CH00-FF000-3E7ストロポ調光をした
上位バイトと下位バイトが逆に格納
LED出力 ON0A0CH指定チャンネルの出力をONにした
LED出力 OFF0B0CH指定チャンネルの出力をOFFにした
調光初期化0C00全チャンネル全記憶値を0(クリア)にした
調光値記憶0D0CH00-FF指定チャンネルの調光値を記憶した
調光値出力
と記憶
0E0CH00-FF指定チャンネルの調光値を出力し記憶した
エラー受信0RS結果コード

※オプション機能です。

チャンネル

チャンネルCH(16進)説明
チャンネル11チャンネル1を指示
チャンネル22チャンネル2を指示
チャンネル33チャンネル3を指示
チャンネル44チャンネル4を指示
全チャンネル0調光初期化以外は使用不可

結果コード

コード
RS
内容説明
00正常終了受信コマンド 表の通り
01ヘッダーなし「7E 5A」が検出されない
02フッターなし「0D 0A」が検出されない
03命令エラー 01~0E以外命令が正しくない
04チャンネル範囲外チャンネル指定が範囲外
05アドレスエラーアドレス>0F  アドレスが範囲外
06コマンド形式エラー送信コマンドの形式が誤り
07マニュアル操作機種での対応マニュアル操作モード中に通信を行った場合
08機能使用不可機能が使用できない
上記以外予想外のエラー

指令例

送信指令:  7E 5A 02 01 FF 0D 0A  チャンネル1の調光値255を出力する
受信指令:  7E 5A 02 00 01 0D 0A  チャンネル1の調光値を出力した

サンプルプログラム

  • LAN 制御に必要なプログラム
    • C言語のLANコントローラ制御プログラムソース
    • Windows下のコマンドプロンプトで実行するプログラム
  • USB 制御に必要なプログラム
    • Windows下のコマンドプロンプトで実行するプログラム

ユーザーがオリジナルのプログラムを作成する際に参考となるサンプルプログラムをご用意しています。ダウンロードはこちらから。

フルカラー光ファイバー光源の製品紹介動画

フルカラー光ファイバー光源の製品紹介を動画で見ることができます。